サーバー詳細比較
1.料金 | 2.稼働率 |
3.CPU&メモリ | 4.webサーバー |
5.データ容量 | 6.ワードプレスかんたん設置 |
7.HDD&SSD | 8.サポート体制 |
9.転送量 | 10.バックアップ | 11.データベース数 |
法人企業がホームページやメールアドレスを作る際に必要になってくるレンタルサーバー。 しかし、レンタルサーバーはサービスの種類が多く、どれを選んだら良いのか検討に時間がかかってしまうのが担当者にとっての悩みどころではないでしょうか。
そこで、このページでは法人企業がレンタルサーバーを選ぶ際に気を付けて欲しいポイントと、 実際に人気があるおすすめの法人向けレンタルサーバーについて解説をしていきたいと思います。
法人企業にとってレンタルサーバーを選ぶポイントとして最重要なのが「稼働率」。 「稼働率」とはレンタルサーバーが動いている割合を数値化したもの。稼働率が100%ならばダウンタイムなしで、落ちることなく常に動いているサーバーを意味し、 稼働率が50%なら1日の半分は止まっていることになります。当然、稼働率は高ければ高いほど良いサービスになります。
企業としてはサーバーダウンで30分~1時間と停止してしまうことが頻発するレンタルサーバーは避けたいところでしょう。 稼働率の基準として99.99%や99.9%などが一般的によく使われています。
稼働率99.99%:1日あたり約8秒ダウン
稼働率99.9% :1日あたり約1分27秒ダウン
これはあくまでも数値を平均化したものなので、どのサーバーも1日で平均して落ちるということではありません。 稼働率99.9%の場合だと、大体1年に数時間のダウンタイムが数回発生するようなイメージになります。
基本的には稼働率が99.99%となっているサービスを選んだ方が無難だと言えるでしょう。
このサーバー稼働率には「実稼働率」の他にも「SLA保障稼働率」というものがあります。SLA保障というのは実際の稼働率ではなく目標設定になります。 例えばSLA保障稼働率が99.99%の場合、この数値を下回った場合は月額料金の一部を返金するというものになります。
あくまでも目標設定ではありますが、法人向けサーバーなどでは多くのプランで導入されています。
SLAだからと言って実際の稼働率が低いわけではありません。「iCLUSTA+」ではSLA保障を100%に設定していますが、実際の稼働率も100%になっている 月がほとんどになっています。
2つ目のポイントとして紹介したいのが「データの管理体制」。Webデータを保存するサーバーを「Webサーバー」と呼び、 メールデータを保存するサーバーを「メールサーバー」と呼びますが、より安定性を求める場合はこの2つのサーバーを別々にしているプランの方が 法人に適しています。
基本的にレンタルサーバーではWebデータとメールデータを1つのサーバーに一緒に入れて管理するプランが多くなっています。
この同一管理のメリットはコストを抑えられること。デメリットはWebサイト側が混むとメール側も影響を受けてしまうことだと言えます。
例えば自社サイトがニュースサイトやSNSで紹介されることで、アクセス数が急に増えてしまった時にはサーバーに負荷がかかります。 同一管理だと、その際にメールの送受信が不安定になると言うわけてす。
しかし法人向けのレンタルサーバーの場合、Webデータを保存するハードウェアとメールデータを保存するハードウェアを別々にしている 会社がいくつかあります。この管理体制の場合、Webデータが混雑してWebサーバーが落ちたとしても、メール側には影響が出ない利点があります。
法人企業でメールの活用を主体にしてレンタルサーバーを選ぶ場合は、別々のハードウェアでWebサーバーとメールサーバー管理にしている会社を検討してみても良いでしょう。
3つ目のポイントはサポートになります。Webに詳しい担当者がいない企業にとって、サポートがあるかないかは重要な判断材料になります。
最近では法人向けプランに限らず一般向けのプランであっても、電話問合せについてはほとんどプランで対応しています。 月額500円以下の低価格プランだと対応していないことがあります。
レンタルサーバーを初めて契約する場合や、今契約しているレンタルサーバーから移行する場合、設定やデータの引越し作業をお任せできるサービスがあれば スムーズな設定やデータ移行が可能になります。
最近では、設定をお任せできるレンタルサーバーも増えてきました。
Wordpressのデータであればエックスサーバーでは有償(33,000円)、 iCLUSTA+では有償(33,000円)となっていて良心的な価格で移転作業を一任できます。
レンタルサーバーのプランは沢山ありますが、大体の大まかなイメージを掴むために3つの価格帯にわけてその標準料金を算出してみました。
エックスサーバーやConohaWing、お名前レンタルサーバーなど人気の共用サーバーでは、 最もベーシックなプランが大体1,200円~1,500円の間で提供されています。
法人向けプランとして提供されているわけではありませんが、 Webサーバーの速度も高速化に対応していてWeb制作にも向いているプランが多くなっているのが一般プランの特徴になります。
稼働率が99.99%になっているエックスサーバーのように、この価格帯でも安定性が確保されているプランもあります。
ビジネスプランになるとCPIレンタルサーバーやKagoyaのようにWebとメールサーバーを別々のハードウェアで管理している所が多くなってきます。
セキュリティ機能も充実していてより、サーバー速度より安定性やセキュリティに重きを置いた法人向けのサービス内容になっている点が特徴と言えます。
専用サーバーとは1台丸ごとレンタルサーバーを独占出来るサービスのことを言います。本来、専用サーバーは難しい設定や構築を借りた側でしなくてはいけませんが、 難しいサーバーの管理はレンタルサーバー会社で行ってくれるプランもあります。それを専用サーバーの「マネージドプラン」と呼びます。
専用サーバーの利点は主に2つあります。1つはデータ容量が多いこと。もう1つはアクセス数が増えても柔軟に消化できることになります。
ただしマネージドプランの場合、月額料金は高くなっています。最低でも20,000円ほどからの月額料金だと思ってください。
データ容量はWebサイトデータの保管や、メールの送受信データの保存がどれくらい出来るのかついて関わってくる部分になります。
データ容量については、一般プランでも法人プランでも大体200GBや300GB以上で用意されているプランが多くなっています。
プランを上げていくことでデータ容量を増やすことが出来ます。多ければ500GB以上まで提供してくれるプランもあります。
それ以上のデータ容量を求める場合は、専用サーバーなどのサービスが必要になってきます。 専用サーバーになると1台専有のため一気にデータ容量を増やすことが出来ます。
法人企業にとって容量がどれくらい必要になってくるのかは、基本的にメールの管理体制で大きく変わってきます。
Web制作の場合、数万ページあるメディアサイトや数万点を扱うECサイトでもない限り容量をそこまで消費しません。 そのため9割方のWebサイトにおいてデータ容量を気にする必要はないと言えるでしょう。
どちらかと言うとデータ容量を消費しやすいのはメールの保存データになります。
メールの場合、1つのメールアカウントに10GBぐらい割り振る会社も多いと思います。 その場合、社員が30人いれば社員ごとのメールアカウントだけで300GBを消化してしまいます。
社員数が多い場合にはデータ容量の把握に注意しておきましょう。
ここでは法人企業に向いている一般プラン、ビジネスプランを5社選定して紹介しています。
会社名 | 稼働率 | 管理体制 | 料金 | 設定代行 | 容量 |
---|---|---|---|---|---|
エックスサーバー | 実稼働率 99.99% |
同一管理 | 初期費用3,300円 月額1,320円~ |
データ移転 33,000円 |
300GB~ 500GB |
Xserverビジネス | SLA保障 99.99% |
同一管理 | 初期費用16,500円 月額5,016円~ |
データ移転 0円 |
300GB~ 500GB |
iCLUSTA+ | SLA保証 100% |
同一管理 | 初期費用5,500円 月額1,027円 |
データ移転 33,000円 |
300GB~ 750GB |
CPIレンタルサーバー | SLA保証 100% |
Web&メール 別管理 |
初期費用22,000円 月額4,840円 |
データ移転 参考価格 |
500GB |
ヘテムル | 実稼働率 99.99% |
Web&メール 別管理 |
初期費用0円 月額2,200円 |
データ移転 33,000円 |
500GB |
ここまで法人向けレンタルサーバーの選び方について説明をしてきました。 ここからはより具体的に解説をしながら、要素ごとに一押しのサービスを紹介したいと思います。
まずは稼働率が良いレンタルサーバーを紹介していきます。
1.稼働率99.99%以上のレンタルサーバー
2.SLA稼働率保証されている3,000円~5,000円のレンタルサーバー
3.1台丸ごと借りられる専用サーバー
繰り返しの説明になりますが、稼働率が99.99%あれば法人企業でも充分に安心してサービスを導入できる基準だと言えるでしょう。
稼働率が99.99%の場合、1日あたり平均で約8秒しか落ちていないことになります。
100%稼働しているサーバーがほとんどの中、その内の1つがサーバーダウンして、 データセンターのネットワーク担当者が頑張って数分~10分ぐらいで復旧させている。というのが稼働率99.99%の世界だと思います。
実際に稼働率が99.99%以上となっているレンタルサーバーを紹介します。
上記の3社はどれも法人向けとして対応できるレンタルサーバーだと言えるでしょう。
高速化にも対応しているのがエックスサーバー。クラスタ技術で安定性にこだわりがあるのがiCLUSTA+。 データ容量が大きいのがヘテムルになります。
エックスサーバーは220万サイト、Webサーバーとメールサーバーは同一管理になりますが、法人企業15万社が契約しているシェアNO1のレンタルサーバー会社になります。 実稼働率は99.99%。メンテナンス情報を公表していますが、ほとんどわずか数分で復旧させている圧倒的な運営体制になっています。
人気の理由は「圧倒的なサーバースペック」と「高速化」によってスムーズなWebサイト運営が出来ること。 そして有償のデータ代行サービスがあるため、ほとんどの作業を委任できます。
圧倒的なシェアを活かしたサービスを展開しています。そのバランスの良さと安定感から一般プランながら多くの法人企業がエックスサーバーを導入しています。
iCLUSTA+はSLA稼働率として100%を設定しています。また公式サイトでも実稼働率を公表していますが、ほぼ毎月100%の稼働率を達成しています。
プラン別に300GB、500GB、750GBと共用プランながら他のプランよりデータ容量が多いのも特徴になっています。
iCLUSTA+も契約時のデータ移行に関してデータ代行サービス(33,000円)を実施しています。年間1万社が代行サービスを利用した実績があるレンタルサーバーになります。
ヘテムルは実稼働率99.99%。さらにWebサーバー、メールサーバー、データベースサーバーがそれぞれ別ハードウェアで管理されています。
プランは1プランのみ。データ容量が500GB提供されます。
次に紹介したいのが、SLA稼働率保証があるレンタルサーバーになります。
SLA稼働率保証とは、実稼働率ではありませんが99.99%稼働の保証をするかわりに下回った際には返金を行うというサービスになります。
月額料金が3,000円~5,000円ほどのビジネスプランの多くでSLA保障が採用されています。
ビジネスプランは高稼働率(安定化)だけでなく、セキュリティや設定サポートに特化されているレンタルサーバーになります。 当ページではXserverビジネス、CPIレンタルサーバー、カゴヤの3つのビジネスプランを紹介します。
Xserverビジネスはエックスサーバーと同様に高スペック・高安定率でありながら、 セキュリティ機能も充実しています。
さらに毎月3回まで様々な設定作業について無料で依頼できます。サーバー移転時のサイトデータの引越しも無料でお任せできます。
CPIレンタルサーバーでは、Webサーバーとメールサーバーが別々のハードウェアになっています。 そのためWebサーバーのアクセスが増えて混雑しても、メールサーバーには影響が出ません。 より安定的なメール管理が出来ます。
KDDIコミュニケーションズが運営するレンタルサーバーで安心感があります。 サーバーの速さよりも安定感を求める会社に向いているでしょう。
3つ目に紹介したいのが専用サーバーになります。専用サーバーでもマネージドプランと呼ばれるプランを特におすすめします。
マネージドプランはレンタルサーバーを1台まるごと借りられるサービスになります。
Webサイトのアクセス数が1日あたり2万~3万まで増加してきた時や、会社が大きくなり社員数が増えて メールのデータ容量が300GBや500GBでは間に合わなくなった時に検討するサービスだと言えるでしょう。
基本的に設立したばかりの法人などにおいて、いきなりマネージドプランを検討する機会はほとんどないと思いますが、 将来的な乗換えの際に料金がどれくらいするのかなど、概要を把握しておいても良いでしょう。
会社名 | 容量 | 料金 |
---|---|---|
カゴヤマネージド | 2TB | 初期費用44,000円 月額料金11,000円 |
さくら マネージドプラン | 700GB | 初期費用59,400円 月額料金19,440円 |
CPIマネージド | 480GB~2.88TB | 初期費用101,200円 月額料金29,700円 |
「安定性」や「稼働率」に加えて、レンタルサーバーを選ぶ要素として重要なのが「高速化」になります。
法人企業でもコーポレートサイト以外にメディアサイトなどの運営でWebからの「集客」を考えている場合は、 高速化対応のレンタルサーバーを選んだ方が良いでしょう。 ページ表示が速いサイトはGoogle検索で有利になれます。
高速化に対応しているレンタルサーバーで人気があるのはエックスサーバーとConoha WINGの2社になります。
会社名 | 高速化 | ストレージ | Webサーバー |
---|---|---|---|
エックスサーバー | 国内速度No1 | NVMe | Nginx(エンジンエックス) |
Conoha WING | 国内速度No1 | ソリッドストレージ | Nginx(エンジンエックス) |
どちらも自社検証で国内速度No1としています。 レンタルサーバーで速さを求めるなら、この2社で問題ありません。
ConohaWINGは料金がエックスサーバーよりお得になっています。低価格でありながらその他のサービスも充実しているため、 ここ1~2年はエックスサーバーと人気を二分しているレンタルサーバーになります。
よりビジネス仕様であれば、安定していてビジネスプランや専用サーバーなどのプランへの乗換えも出来るエックスサーバー。 より低価格を求めたいのであればConohaWINGという位置づけでしょうか。
次に紹介したい要素が「設定お任せサポート」になります。これはサーバー移転やメール作成、ワードプレス構築などの設定を レンタルサーバー会社にそのままお願いできるサービスになります。
加入しているレンタルサーバーからのデータ移動や、移行後の設定を行う負担がデメリットとなっている会社も多いと思います。
「設定お任せサービス」があるレンタルサーバーなら、無料または有償で設定してくれるため、ITやWebが不得意な会社でも問題なく サーバーの管理が行えます。
エックスサーバーやiCLUSTA+は引越しサポートを実施していて、比較的安価でお任せすることが出来ます。 Xserverビジネスではお任せサービスが月額料金に含まれているため無料で依頼ができます。
会社名 | 月額料金 | 内容 |
---|---|---|
エックスサーバー | 1,320円 | Wordpress引越し:33,000円 各種設定 |
iCLUSTA+ | 1,027円 | wordpress引越し:33,000円 |
Xserver ビジネス | 5,014円 | 毎月3回まで設定依頼が無料 wordpress引越し 各種設定 |
CPIレンタルサーバー | 4,840円 | 料金は個別対応 |
企業といっても社員が数人の場合から、10人を超えるところ、30人を超えるところと様々な会社があると思います。 どのようなホームぺージを作るのかにもよりますが、 10ページ程度の会社のホームぺージを作るだけ、メールアカウントも10名以下で対応。というケースであれば一般プランで十分だと思います。
「メールアドレスは近い将来10人分以上作りそう。Webサイトもアクセス数で1日数万は考えている」
「金額的に月5,000円ぐらいなら会社の費用として出せる」
ということであれば、ビジネスプランでの加入も検討しましょう。
ビジネスプランや専用サーバーのプランがあるレンタルサーバーであれば将来的にプランのアップグレード(変更)も出来ます。
まだ数社ではありますが、最近では法人向けのサービスとして、 データ移転や各種設定を変わりサーバー会社が行ってくれるプランが増えてきています。
「エックスサーバービジネス」 「CPI」などになります。
ホームぺージのデータ移行や各種設定などは、ある程度インターネットの知識がないと出来ません。
Web担当者がいない、Web制作会社に頼むにはコストが高すぎる。と感じている方は、 このような設定変更サービスを検討すると、自社の負担を減らすことが出来ると思います。
法人企業のレンタルサーバー選びはその後のメール管理やホームページの管理に影響してくる、仕事に直結するサービスの選定になります。
レンタルサーバーの用途がWebサイト用であっても、メール管理用であっても、基本的にはその後何年も契約していくサービスになりますので 「安定性」「サーバー速度」「サポート内容」など自社にとって、どの要素を重視するべきなのかよく検討して選びましょう。
法人企業のメールアドレスの導入についても知りたい方は、以下のページも参考にしてください。
demiglaze
Web制作を始めて約19年になります(HTML/css、Photoshop、Webマーケティング)。2005年から当サイトの運営を開始。 これまでに300個以上のドメインを取得、10社を超えるレンタルサーバーを利用してきました。