GoogleサーチコンソールはGoogleのSEO対策を行う際に必要不可欠なサービスで、Webサイトを運営する人であれば必ず登録しているサービスと言っていいでしょう。
サーチコンソールでは主に3つのことが出来ます。「作成したページを検索エンジンに登録する作業」「ページのクオリティエラーの内容確認と修正」「検索クエリの確認」の3つになります。 ページ登録作業については基本的には自動化されますので(ワードプレスの場合)、サーチコンソールの開設直後に環境を導入してしまえば後は放置で問題ありません。
基本的には運営しながら届くページのクオリティエラーのチェックが大切になってきます。エラーが出た時には届いたエラー内容に基づいてページの修正を行います。
サーチコンソールでは検索クエリの確認ができます。クエリを簡単に説明すると「どんなキーワードで訪問されているのか」がわかります。 またキーワードごとの検索エンジンの表示順位もわかります。これはアクセス解析の機能に近いと言えますが、サーチコンソールが有するアクセス解析機能はこのクエリ機能ぐらいになります。
もう1つGoogleのサービスにはGoogleアナリティクスと呼ばれるアクセス解析のサービスがあります。 こちらはより専門的なアクセス解析でページごとのアクセス数や、滞在時間や離脱率、訪問者の属性(年齢やブラウザなど)がわかります。 新しいバージョンのGA4と呼ばれるアナリティクスでは、さらにアプリや動画についての解析も出来るようになっています。
サーチコンソールを活用するためには、まずGoogleアカウントの開設が必要になります。 GoogleアカウントはサーチコンソールだけでなくGoogleアナリティクス、Googleアドセンス、GmailなどGoogleのサービスを活用する際に必要なものになっています。
GMailのID・パスワードは実はGoogleアカウントと同義なので既にGmailなどを利用している場合は、Googleアカウントを持っていることになります。 GmailのIDとパスワードを入れればサーチコンソールの管理画面に入れます。
Googleアカウントを未開設の方は以下を確認して作成してください。大体10分もあれば無料でかつ簡単にアカウントを作ることができます。
Googleアカウントを作る場合、 まずはGoogleアカウントの開設サイトからアカウント登録を行います。
ここで「氏名」「ユーザ名」「パスワード」の3つを入れます。「ユーザ名」はそのままGmailアドレスになります。 Googleアカウントの作成においては「ユーザー名」が最も重要な箇所と言えます。
「氏名」に本名を入れるべきかどうか迷う方もいると思いますが、「氏名」「パスワード」はアカウント作成後に後からでも変更が出来ます。
次に「電話番号」「再設定用メールアドレス」「誕生日」「性別」を入れます。
「電話番号」と「再設定用アドレス」については出来ればどちらかは登録した方が良いでしょう。パスワード忘れの時に対応できなくなります。 しかし一旦は空欄のままでもOKで省略して登録ことも出来ます。この2つについてもGoogleアカウントを開設した後に追加で入れることが出来ます。
これでGoogleアカウントが開設できます。この時に作った「ユーザー名」と「パスワード」がGoogleアカウントとなりますので、サーチコンソールやGoogleアナリティクスに入る場合には この時のIDとパスワードを入れて管理画面に入りましょう。
Googleアカウントを作成したら、サーチコンソールが作れるようになります。 まずはGoogleサーチコンソールの登録画面からGoogleアカウントを入れて管理画面に入りましょう。
まず、新しいGoogleアカウントで入った場合、サーチコンソールを登録する所から始まります。以下のように「ドメイン」と「URLプレフィックス」のどちらかのタイプを選択して 登録します。
この2つの違いを説明すると「データ収集できる範囲」が異なっています。ドメインプレパティは広くデータを収集し、URLプレフィックスは限定されたページだけ収集してきます。
ドメインプレパティの広く収集するとはどのような意味でしょうか。
これは「domain.jp」というドメインで登録したら「www」がついているURLや「www」がついていないURLのどちらも。また「https」と「http」でもどちらのデータも収集してくれることを意味します。 つまり、以下のどのパターンでアクセスがあってもデータに含んでくれます。当然、それ以降の個別ページのデータも含みます。またサブドメインがある場合はそれも含みます。
ドメインプレパティによる登録はドメイン名(domain.jp)で登録するだけで様々なパターンのデータを収集してくれる。
※「www」ありなしや「https」の登録はレンタルサーバーやワードプレスで設定します。
一方でURLプレフィックスは限定した登録データだけ収集してくれます。
これはもし「https:domain.jp」で登録したら、その登録パターンだけ収集してくれることを意味します。 この場合「www」がついている「https:www.domain.jp」は区別されデータは収集されません。
URLプレフィックスの場合は登録したパターンのみデータ収集してくれる。
上記のように「https:」「wwwなし」のパターンである「https:domain.jp」で登録したら以下のパターンはデータ収集しない。
この2種類のどちらで登録したら良いかと言うとGoogleが推奨するのは「ドメインプレパティ」になります。 ただし登録方法が難しいため、登録状況を管理できそうであれば「URLプレフィックス」でも良いと思います。
たとえば「https」「wwwなし」のパターンで「https:domain.jp」登録した場合、 ワードプレスのURL設定だったり内部リンクを「https:domain.jp」で合わせられるのであればURLプレフィックスで登録しても問題ないでしょう。
ここでは「ドメインプレパティ」と「URLプレフィックス」の2種類において、Googleが推奨する方法である「ドメインプレパティ」による登録方法を解説します。
こちらの方法はサーチコンソールで配布されるtxtレコードをコピペして、それをドメイン会社の管理画面で追加することで設定できる方法になります。
ドメインプレパティで登録する場合、まずは購入している独自ドメインをそのまま入れてください。その後「続行」をクリックします。
次に「DNSレコードでのドメイン所有権の確認」と表示のある画面が出てきます。
これを簡単に説明すると「TXTレコードをドメイン会社の管理画面に追加してください」ということになります。 そのため赤枠で囲っているTXTレコードをお名前.comやエックスサーバードメインなどのドメイン会社の管理画面で追加してあげる必要があります。
では、実際にお名前.comでtxtレコードを追加してみましょう。
まず、お名前.comの管理画面に入ります。
→画面上部にあるメニューバーの「ドメイン設定」
→サイドバーにある「DNS/転送設定」
→該当ドメインを選択してチェックボックスをつけたら「次へ」
→さらに「DNSレコード設定を利用する」をクリックします。
そうすると、ようやくDNSレコード設定の画面になりtxtxレコードを追加できる画面に遷移します。
実際の画面で説明してみましょう(2023年1月時点の画面をキャプチャ)
(1)まず画面上部にあるメニューバーの「ドメイン設定」をクリックします。
(2)サイドバーにある「DNS/転送設定」をクリックします。サイドバーではない箇所でも同じ場所に遷移するのでどちらを選択しても問題ありません。
(3)該当ドメインを選択してチェックボックスをつけたら「次へ」を選択しましょう。
(4)さらに「DNSレコード設定を利用する」をクリックします。
(5)ここまで来てようやくDNSレコードを触れる画面に遷移します。ここでTXTレコードを追加します。
ここまで設定すると以下のような画面になると思います。右の「追加」をクリックします。
無事に追加されると、以下のように反映されます。ここまで出来たらサーチコンソールで反映確認を行います。エックスサーバードメインやConohaドメイン等の場合は それぞれのマニュアルを確認してみましょう。
このTXTレコードを追加する方法は、ドメインのDNSレコードを追加することになりそれなりに専門的な作業と言えます。
TXTレコードの追加と削除だけであれば、そこまで問題ないと思いますが その他の部分を触ってしまうとWebサイトの表示やメールの送受信に影響がでる箇所なので注意してください。
TXTレコードの追加が完了したら、もう一度サチコの画面に戻ってTXTレコードの反映確認をしましょう。そこまで完了すれば生成できます。
ここからはGoogleサーチコンソールで出来ることを紹介していきたいと思います。
サーチコンソールで出来ることは主に3つ。「Googleにページ登録される」「ページのクオリティチェックとエラー通知と確認」「検索クエリの確認」になります。 この3つについてそれぞれ分けて紹介していきます。
サーチコンソールの機能で最初に紹介したいのがサイトマップになります。
サーチコンソールでは、ファイル名の拡張子が「.XML」となっているサイトマップページを登録することが出来ます。 このXML形式のサイトマップには通常「作成したページのURL」と「作成日時」が記載されています。
サイトマップページをサーチコンソールに申請し登録しておくことで、運営サイトのページがGoogleに認識されるのが速くなります。 また、どのページがGoogleに登録されているのか、どのページが登録されていないのかがわかります。
自サイトのページ登録状況がわかるので、登録されいないページは修正するなどして再度Googleに認識してもらいます。 このようにサイトマップ機能があることでSEO対策を実施することができます。
サーチコンソールに作成したサイトマップを申請をするには、実際にファイルを作っていないといけません。 そのため、XML形式で作られたサイトマップが必要になります。
しかし、ワードプレスの場合はプラグインが対応してくれます。そのため自分でこのXML形式のサイトマップを作る必要はありません。
自動でサイトマップを作ってくれる「XLM sitemaps」などの専用プラグインを導入しましょう。
プラグインなどでサイトマップを作成したら、そのURLをサーチコンソールで申請しなくてはいけません。申請してからサイトマップが認識されたことの反映確認をして 始めてサイトマップ機能が開始されます。
一度、サイトマップを申請してしまえば、あとはプラグインが自動的に作ったページのサイトマップを作成してくれます。 またサーチコンソール側でも自動的にサイトマップを読込みにいって登録状態を把握してくれます。
そのため一度登録をしてしまえば、基本的には
ページ表示速度やテキストの大きさなど問題があるとサーチコンソールから「モバイルユーザビリティエラー」が送られてきます。 ページのクオリティチェックについて解説します。
サーチコンソールは作成ページにエラーやクオリティの問題があれば「モバイルユーザビリティエラー」と呼ばれる通知を送ってきてくれます。 メールやサーチコンソール内の通知欄を確認してエラーが発生した時には修正していきましょう。
これらに対応することでページの評価につながるので、これもSEO対策につながります。
demiglaze
Web制作を始めて約19年になります(HTML/css、Photoshop、Webマーケティング)。2005年から当サイトの運営を開始。 これまでに300個以上のドメインを取得、10社を超えるレンタルサーバーを利用してきました。
demiglase
2000年代前半からネット広告に携わっています。2年目に月収100万を超えてから専業で仕事をしていましたが、兼業へ。現在はEC系の仕事に就いています。
以前と比べると個人サイトには受難の時代だと思いますが、改めて9月にブログを立上げました。このカテゴリーではその経緯を記していきます。